2013年11月18日

鉈切り丸 [なたぎりまる]

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劇団☆新感線のいのうえひでのり演出・V6森田剛主演のお芝居。

妻の友人で森田くんの大ファンの女性が観に行けなくなったため、僕が一緒に観にいった。

4列-22番という席番。「4列目か、かなり前のほうじゃん」と思っていたら、4列目が最前列。しかも22番というのはほぼまん真ん中。

芝居の終盤は雨の中の立ち回り。本水の中での激しいアクションがあるため、最前列はシブキ避けのビニールシートが配布されるほどの近さ。妻が滅多に見せない「チケット運」を発揮したことになる。来られなかった森田くんファンの女性は気の毒だったが、僕が芝居を堪能させてもらった。

シェイクスピアの『リチャード3世』を、日本の鎌倉時代・源家の権力争いを舞台に翻案するという趣向。
弁舌巧みに周囲の人物を次々にワナにかけて自分がのし上がり、しかし最後は全てが破綻して滅んでいく悪人…というシェイクスピアの黄金パターンを鎌倉時代の日本に絡める、というもの。

源頼朝の異母弟で、義経と同じく、頼朝の猜疑心ゆえに非業の最期を遂げたとされる源範頼。母は遊女とも実は頼朝と同じとも言われ、最期の地も伊豆・横須賀・埼玉など各地に伝説を残す謎の多い武将。

この範頼が、幼名「鉈切丸」、背骨が歪曲し右足が不自由な障害者で顔にもアザがある醜い青年、しかし剣の腕も立ち、知恵が回り、木曾義仲・源義経・頼朝の失脚や死を背後から操っていた人物として描かれる。

女郎の子で醜い障害者が、頼朝の弟として源家の中で一定の地位を占めている…というのは設定上大分無理はあるし、キーパーソンの一人である梶原景時がやけに簡単な説得で寝返るところなど、脚本に突っ込みどころはいろいろある。

けれどとても楽しめたのは、主演の森田剛の圧倒的な演技力、それに「障害者だけど剣の腕が立つ」という役どころを説得力を以って表現できる優れた身体能力があればこそ、だろうと思う。
posted by Honeywar at 00:55| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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