
以前このBlogにも書いた猪崎有佳(YUKA)さん。もう2ヶ月以上前にライブを観、CDも聴いていた。バタバタしていてまとめることができなかったが、ようやく書くことができる。
ライブは8月14日(土)、横浜Sam's Barでの「へいわの鐘ライブ」。ギターとピアノのサポートで猪崎さんは5曲を披露。
期待通りすばらしい声。ダイナミックだけどコントロールの効いたボーカル。それに大変演技力のある歌唱だと感じた。
正式な告知はまだのようだが、12月に渋谷でワンマンライブがあるらしい。仕事が忙しい時期だが、なんとか行かなくちゃ!
【セットリスト】
1. invocation
2. 大地と共に
3. ちゃんじゃ
4. Across the Universe(The Beatlesのカバー)
5. ありありやん

さてそのライブで手に入れたのが、3曲入りCD「大母鳥」。
全体のテーマは「伝える」だろうか?
収録されているのは、ライブでも演奏されていた「大地と共に」。悠久の大地を次世代に「伝える」祈り。
ギター伴奏の美しいバラード「トリアエズ」。遠い地へ向かうあなたに「伝える」メッセージ。
そして僕的に大変印象的なのが2曲目の「母から子へ」だ。母から子へ「伝え」られた不思議な唄のエピソード。
母親から子守歌のように聴かされた、異国の唄。その唄なぁに? いつか一緒に歌いたい…
曲の後半には実際に、「パミヤパミヤ」で始まるアジアのどこかの民謡らしき歌が取り入れられている。
あまりにリアルなので、これは実話ですか?と猪崎さんご本人に尋ねた。なんでも、猪崎さんのお母様が幼い頃、お祖母様がよく歌っていた唄らしい。お母様が「耳コピ」して、猪崎さんに伝わったわけだ。
猪崎さんご自身が調べたところ、はっきりと確証が持てる情報は得られなかったが、インドの古い雨乞いの唄に歌詞が似ているのだそうだ。
お祖母様がどうしてこの唄を歌っていたのか。お母様が小さい頃にお祖母様は亡くなられているので、確かめる術はない。
かつて男子学生(寮生)の間で流行ったというインドの雨乞いの唄と、戦争で亡くなられたお祖父様(どこでどのような状況で亡くなったかわからないそうだ)、お祖父様の戦死後3年ほどで亡くなったお祖母様。そのようなつながりから、(あくまで想像だが)想像力が刺激されていく…
詳しい事情はわからないところがあるが、少なくともお祖母様→お母様→猪崎さんに口承で伝わった唄(もしかしたらさらにお祖父様から伝わった唄)から、このような素敵な曲が生まれたのはすばらしい。
猪崎さんの HP 。
『Songs』 のコーナーでは、ライブ音源を部分的に試聴可能。
とても感激いたしました。
もしかしたら祖父から伝わった唄。
本当にそうかもしれないですね。
私もなんとなくそう思います。
そんな風にいっぱい感じながら聴いて頂き本当に嬉しく思います。
想いを込めて創った甲斐がありました。
母だけでなく祖父も祖母も、きっと喜んでくれていると思います。
有り難うございました!
> もしかしたら祖父から伝わった唄。
そんな風に想像が発展していくところも、この曲のすばらしいところです。
こちらこそ、すばらしいアルバムをありがとうございます。
最近も、「大母鳥」はMP3プレーヤーでヘビーローテーションです♪