
帰省中、5月2日(土)に忌野清志郎さんの訃報を聞いた。58歳だったそうだ。
レコードやCDを買い集めるほどのファンではなかったが、コンサートに行ったこともあるし、かなり好きだった。
改めて考えてみたのだが、忌野さんのすばらしさは「日本語伝達能力の高さ」だったのではないか、と思う。
メロディーへの日本語歌詞の載せ方がとても上手い。「ラブ・ミー・テンダー」「ブラームスの子守唄(「TIMERS」所収の「カプリオーレ」)」などの既成曲に対してもピッタリの日本語歌詞を載せていたことから考えて、普段からメロディーが先・あとから歌詞、という作り方だったのではないかな。
あの独特の歌い方だが、しかしよく響く歌声・遠達性のある歌唱法で、なにより歌詞がよく聴き取れた。
日本のロックシンガーの大半が、巻き舌やら「ER音の強調」やらを駆使して「日本語らしくなく聞こえるようにする」ことに血道をあげてきたのに対し、忌野さんの場合は、はっきりと日本語が聴き取れるのが大きな特徴で、だからこそ、時に二重の意味を持つような歌詞内容の面白さが際立って伝わってきたのではないだろうか。
「君が僕を知っている」の「何から何まで君がわかっていてくれる」の歌詞の面白さも、メロディーと歌詞の関係、それを支えるしっかりした歌唱法あってのものだろう。
改めていろいろ聴いてみたが、「トランジスタ・ラジオ」はやっぱりいい。学校の屋上、抜けるような青空。
そして井上陽水さんとの共作「帰れない二人」。
稀代のアーティスト・忌野清志郎さんのご冥福をお祈り申し上げます。m(_ _)m
「君が僕を知っている」の場合、
“わかっていてくれる”は“か”にアクセントがあり、
I GOT IT くれぇるぅ てな語呂ニュアンスも加味されているように思います。
こんにちは、コメントありがとうございます!
> I GOT IT くれぇるぅ
これはいままで気がつきませんでした(笑)
ありがとうございます。