2009年01月05日

「ド芸能」・箱根駅伝を楽しむ

2009-01-03_箱根駅伝

 「音楽・芸能日記」で箱根駅伝....?

 って、いいじゃないですか。箱根駅伝って「ド芸能」でしょ(^^

 平均20km超の長丁場をつないでいって、しまいには標高800m超の峠越えという豪快さ。デッドヒート、体調不良によるブレーキ、シード権や繰上げスタートをめぐるドラマ。「勝ち負け」以外の要素がふんだんにあるので、出場校には縁もゆかりもない僕などでも大変楽しめる(出身校の選手は、学連選抜のメンバーに入っていたようだが、出場はしなかったようだ)。

 「努力・根性」は、行き過ぎれば毒になるが、合間に紹介される、ちょっと泣かせるエピソードくらいなら栄養になる。それに、都心から横浜みなとみらい、湘南の海辺、箱根の山、ときどき富士山も望めるというロケーションも最高。お正月にはまさに相応しい「ド芸能」だ。

 例年、僕が目覚めるのは、往路は3区や4区、復路は8区や9区といったあたりなのだが、今年は往路については8:30くらいに奇跡的に目が覚め、1区の中盤から生中継で観戦できた。

 1区で22位と大きく出遅れた日大。が、2区ではダニエル選手が20人のゴボウ抜き、おまけに20人目・中央学院の木原選手が粘って戸塚中継所ギリギリまでデッドヒートを演じ、大いに盛り上げてくれた。この2区では山梨学院のモグス選手が区間新の快走。

 3区では東海大学・佐藤悠基選手が13人抜きでチームを5位に押し上げるものの、前人未到の4年連続区間新はならず。区間新はオリンピック選手・早稲田の竹澤選手がマーク。

 3区の竹澤選手とともに、1区の矢沢選手・4区の三田選手、2人のルーキーが区間賞(三田選手は区間新)でトップに立った早稲田。しかし山登りの5区、あの「山の神」・順天堂の今井正人さんを超えるペースで東洋大・柏原選手が劇走。タスキを受けた時点で9位、トップと4分58秒差という位置から、なんとトップ早稲田を逆転。下り坂にやや苦しむものの、1:17:18という区間新(今井正人さんの記録は1:18:05)でチームを往路優勝に導いた。

 復路の6区では、東洋大・富永選手と早稲田・加藤創大選手が、6度トップ交替というデッドヒート。一旦早稲田がトップに立つも、7区・飛坂選手の区間賞を足がかりに、8区で東洋大が逆転。このリードを、9区10区、わざとスローペースで入り2位をひきつけてからペースアップするという作戦で守りきり、東洋大が見事に初優勝を遂げた。

 優勝争いの陰では、城西大が8区で棄権。9区を繰り上げスタートした伊藤一行選手が、本来なら区間賞の快走を見せるが、「記録なし」に終わるという悲劇(伊藤選手1:10:39、区間賞の山梨学院・中川選手が1:11:07)。

 また、10区では、10位につけていた東農大・倉持選手が失速してシード権獲得ならず。これを逆転した学連選抜が9位に入ったため、来年のシード校は9校のみ。その分予選出場枠が1校広がるというドラマがあった。

 33年前に10区途中、ゴールまで残り150mという位置で棄権したまま出場がなかったという青山学院が、18位ながら最後までタスキをつないだ。 一方では、名門である順天堂や、ディフェンディングチャンピオンである駒澤大学が低迷し、それぞれ20位と13位に終わるという、大学それぞれのレベルに応じた明暗。

 しかしなんといっても今年は東洋大だ。昨年12月1日、部員の強制わいせつ・現行犯逮捕事件で、一時は出場辞退か、という状況を監督辞任という形でなんとか収拾。それでも最悪の状況には違いないのに、最高の結果を残してみせた。今年苦しいことがあったら、東洋大を思い出すことにしよう。

 いや〜、おもしろかった。「ド芸能」、堪能させてもらいました。
posted by Honeywar at 00:27| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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